下肢静脈瘤は日常生活において自分自身で予防することができます

下肢静脈瘤を予防するには、日常生活において自分自身でケアをすることができます。
下肢静脈瘤は、下肢にある静脈の内部を流れている血液が、心臓の方へとうまく戻らないために引き起こされます。
この為、うまく心臓へ戻るように血液の流れを良くする事が、最大の予防法といえます。

一般に、この疾患の患者の数は男性より女性の方が多く、その内30~60歳代位の女性で、妊娠や出産を経験している人にとても多くみられています。
理由として女性は全般的に脚の筋肉をあまり使わないこと、また女性特有のエストロゲンという女性ホルモンが、静脈の内部を流れている血液の流れを悪くさせてしまうという作用があること、そして妊娠や出産を経験した場合、骨盤の内側や脚の静脈の内部に、強く圧力が加わってしまう事などがあげられますので、このような人は前もって注意する事が大切です。

また静脈の内部の血液というのは、本来心臓へと戻っていくのですが、その為の弁というものがこわれてしまってうまく機能しないと、この疾患を引き起こします。
そして脚のふくらはぎの部分にある腓腹筋(ひふくきん)という筋肉はこの静脈の内部の血液の流れを促す働きをしていますので、この筋肉が衰えるといっそう血液の流れが悪くなってしまいます。
それでハイヒールを良く履く女性、立ちっぱなしや座りっぱなしの作業をしている人は静脈瘤を引き起こしやすくなっているのです。

静脈の内部の血液の流れを良い方向に促す事が、必要といえます。
ハイヒールを出来るだけ避けてヒールの低いものを選んだり、運動靴やスニーカーなどを履いてふくらはぎの筋肉を使う事を意識して歩く事です。
歩く際は、かかとから地面に着いて、足の親指で地面を蹴るようにして歩くのも効果的です。
長い時間、立ちっぱなしや座りっぱなしというのもよくありませんので、勉強や仕事の合間に脚をよく動かしたり、軽く運動する事も良い事です。

女性用の下着や肌着で、ガードルなど特に強く締め付けるタイプのものは出来るだけ避けた方が良いです。
下半身の部分を強く締め付けると、脚の静脈を流れている血液の流れが悪くなってしまう事があります。
太ももや股関節部分の周辺は、あまり強く締め付けないタイプのものを選ぶ事です。
その点、下肢に着用する弾性のストッキングやタイツ、ハイソックス、包帯、サポーターなどは下肢部分の血液の流れを良くしますので、下肢静脈瘤を予防するには効果が期待できます。
静脈瘤は、肥満の人も気をつけたほうが良い傾向にあります。
腹部の圧力が高まる事によって、血流が悪くなりやすいので気をつけます。

このように日常生活において、自分自身で予防する方法が様々あります。